(39)参議等(さんぎひとし)
こんにちは、教室長のこうちです。
今日は、ウィルビーに向かう途中に金木犀の香りがふわっと漂ってきました。
金木犀の香りがすると、秋が深まってきたんだなあと感じます。
私が見る限り、金木犀の木がなかったのですが、
いったいどこから香ってきているのでしょうか?
さて、本日は久しぶりに百人一首を紹介していきます。
(39)参議等
【あきぢふの をのの篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき】
あきぢとは、ススキに似た植物のこと。
篠原とは、篠竹という背の低い竹が生えている野原のこと。
参議等が、宮の通りを歩いていると
ある屋敷から、きれいなお琴の音色が聞こえてきました。
「これは、これは、なんて美しい音色なんだろうか・・・」
参議等は、この音色に心奪われ、
見たこともないのに、このお琴の女性に恋をしてしまうのです。
それから、参議等は毎日のように屋敷の前を通り、
その音色が聞こえてきたらうっとりし、聞こえなかったらがっかりして帰るのでした。
「この恋は・・・いつま我慢しなければならないのだろうか。
ああ、この気持ちを伝えたい・・・」
「篠竹の野原の中のまばらに生えているあさぢのように
この恋はずっと忍んでいたけれど、もう我慢なりません!
どうしてこんなにも、あなたが恋しいのでしょうか・・・」
現代のように、身分に関係なく恋愛ができない平安時代では、
恋心を簡単に表に出すことができないのです。
そんな秘めた思いを、参議等はどうしても伝えたかったのでしょう。
今も、なかなか自分の気持ちを伝えることができない!ということもあるでしょう。
少し勇気を出して、あなたの青春の1ページを作ってみるのもいいかもしれませんよ。
豊中市/小曽根・高川・豊南・浜地区 地域密着型塾
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